介護保険サービスを分かりやすく解説
いざという時に備えて、サービスの種類や使い方を知っておきましょう。
介護保険制度とは? 📖
▼介護が必要になった人を社会全体で支えるための仕組みです。
- 65歳以上の方(第1号被保険者):原因を問わず、要支援・要介護認定を受けた方。
- 40歳から64歳の方(第2号被保険者):特定の病気(末期がん、関節リウマチなど)が原因で要支援・要介護認定を受けた方。
原則として、利用したサービスの費用の1割(所得に応じて2割または3割)を負担します。
自宅で受けられるサービス 🏠
▼住み慣れた家での生活を続けるためのサポートです。
ヘルパーが自宅を訪問し、食事・入浴・排泄などの介助(身体介護)や、掃除・洗濯・調理などの援助(生活援助)を行います。
自宅の浴槽での入浴が難しい場合に、専門のスタッフが専用の浴槽を自宅に持ち込んで入浴の介助をします。
看護師が自宅を訪問し、病状の観察、点滴の管理、床ずれの処置など、主治医の指示に基づいた医療的なケアを行います。
理学療法士や作業療法士が自宅を訪問し、日常生活を送るための機能訓練(歩行訓練、食事の動作練習など)を行います。
施設に通うサービス 🚶
▼日帰りで施設に通い、心身の機能を維持・向上させます。
日帰りで施設に通い、食事や入浴の介助、レクリエーション、機能訓練などを受けます。他の利用者との交流の場にもなります。
医療機関や介護老人保健施設などに通い、医師の指示のもとで専門的なリハビリテーションを受けます。デイサービスより医療・リハビリの色が強いです。
施設で生活するサービス 🏨
▼自宅での生活が困難になった場合に、施設に入居して介護を受けます。
常時介護が必要で、自宅での生活が難しい方が入居する施設です。看取りまで対応することが多く、「終の棲家」とも呼ばれます。原則として要介護3以上の方が入居対象です。
病状が安定した方が、在宅復帰を目指してリハビリや医療ケアを受けるための中間施設です。入居期間は原則3~6ヶ月程度です。
民間企業が運営する施設で、サービス内容や費用は様々です。認知症の方が少人数で共同生活を送るグループホームもあります。
利用するための手続きは? 📄
▼サービスを利用するには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。
- 相談・申請:お住まいの市区町村の窓口や、地域包括支援センターに相談し、要介護認定の申請をします。
- 認定調査:市区町村の調査員が自宅などを訪問し、心身の状態について本人や家族から聞き取り調査をします。
- 審査・判定:調査結果と主治医の意見書をもとに、どれくらいの介護が必要か(要支援1・2、要介護1~5)が判定されます。
- 認定結果の通知:判定結果が記載された「介護保険被保険者証」が届きます。
- ケアプランの作成:ケアマネジャーと相談し、どのサービスをどう利用するかの計画(ケアプラン)を作成します。
- サービス利用開始:ケアプランに基づき、サービス事業者と契約を結び、利用がスタートします。